趣味でつくったサービスから成長してスタートアップらしくなってきた「つなげーと」について。

趣味でつくったサービスから成長してスタートアップらしくなってきた「つなげーと」について。

  • 鈴木イチロウ(つなげーと代表)
  • 鈴木イチロウ(つなげーと代表)
  • 2021.06.18
  • コラム

こんにちは。つなげーと代表の鈴木です。いつもつなげーとを使っていただきありがとうございます。

株式会社つなげーとはスタートアップ企業です。「楽しい集まりが見つかる」サービスを作り、「予定のなかった休日に楽しい予定が入った」という人を増やしたいと思っています。

運営のコアメンバーは、僕を含め全員がプログラミングができるエンジニアばかりで、ITを駆使して多くの人の予定のなかった休日を楽しい日に変えられるように日々がんばっています。

つなげーとの原型を10年近くも前に趣味でつくりはじめた。

つなげーとの最初の原型は、10年近く前。
僕が当時団長を務めていた吹奏楽団の連絡ツールでした。当時の僕は、勤務する会社の仕事の傍ら独学でプログラミングを学び、そのおもしろさにハマっていました。

覚えたてのプログラミングを使って何か作りたい、という極めて利己的な理由と、楽団内のコミュニケーションツールがあったら活性化するんじゃないかという理由で、つなげーとの原型となるウェブサービスを作ってみたのです。

団員専用の掲示板があり、外部のユーザーからは楽団のプロフィールページが見えるだけのシンプルなプログラムです。団員専用の掲示板で「この投稿は外部に公開してもよい」と思われる投稿を外部に公開できるようにもするなど自分なりの工夫をして作っていました。

サービス開発にあたっての重要な発見

同好会・サークルをやっていると、メンバー募集に課題を抱えます。

まとまった人数が必要な吹奏楽はもちろん、様々なサークルが「もっと人が増えて欲しい」と考えますが、普通に待っていてもなかなか人が集まらずサークルは活性化しないものです。

自分で情報を発信しないといけない。

一方、参加を検討している人にとっても、その集まりが「どんな雰囲気なのか」「どんな人がいるのか」が知りたいというニーズがあります。

その課題とニーズを当時の僕なりに解決しようとした機能が「投稿ごとに公開/非公開を選べる掲示板」だったわけです。この機能は現在のつなげーとにはありませんがサービスにとって重要な考え方がこのときに生まれました。

「活発に活動するサークルほど価値があり、露出するべきだ」

というポリシーです。

活発なサークルは、活発なだけで参加するのが楽しい。そうした集まりの情報が露出されれば、今度はさらに人が集まるはずだ。このとき発見した考え方はいまでもつなげーとの運営に強く活かされていると思います。

寝かしている間にもユーザーは増えて、使い続けていてくれた。

このサービスのアイディア的なものは数年「寝かし」の期間があり、2015年になってやっと「つなげーと」をちゃんと作ることになりました。この頃、僕はフリーランスのエンジニアとしてITスタートアップに常駐する仕事に就いていました。昼は常駐エンジニア、夜や休日はつなげーとを作るという生活を数年送ることになります。

数年ぶりに再開発したつなげーとですが、この時点でかなり恵まれた状態にありました。

よく「つなげーとの最初のサークルはどうやって集めたのですか?」と聞かれるのですが、実はこの再開発の前の「寝かし」の期間にいつの間にか多くのサークルが登録してくれていたのです(たしか当時で数千サークル)。

想像以上の数でした。

みんなも僕たちと同じように、休みの日をもっと活発に楽しく過ごしてみたいと思っていたのです。飲みに行く・ランチをする、という気軽なモノから「ボルダリング」「カードゲーム」といった気合のいるような少し尖った趣味まで様々です。

「新しい人と何かをしたい」
「新しいことをはじめてみたい」

つまり現状に少なからぬ不満がある。

そうやって休日を刺激的にアップグレードしたいという人が日本にはまだまだたくさんいるのです。

こうすればいいんじゃないか。こんな使い方が良いのではないか。……と、思いついた機能を実装するごとに、どんどんユーザーやサークルも増えていき、いろいろな人たちの休日が少しずつ少しずつ賑やかになっているのを感じました。

サービスの本質は変えずに少しだけ幅を広げたい。

時はまた数年飛んで、現在の話になります。

はじめた当初と比べれば、今のつなげーとは趣味の同好会や社会人サークル、コミュニティも増えに増え、本日時点で2万4千を超えて登録されています。そのサークルに参加しているユーザー数を見ても「これはなかなか誇れるんじゃないかな?」と思えるくらい多くの方に利用していただけるようになってきています。

この先にあるつなげーとが本当にやりたいことは「みんなの休日をもっと楽しくすること」であり、そのために「休日に楽しい予定が入ることを増やす」ということをしたい。

サークルやコミュニティがあればイベントにも参加しやすいし、趣味や勉強などやりたいことが一緒の友だちが見つかれば次の休日が楽しみになると思っています。

スマートフォンのアプリやウェブ、テクノロジーを使って簡単にやりたいことを一緒にやれる人たちが集まれるようにしていきたい。

想像してみてください。たとえば「今晩、誰かと一緒にご飯を食べに行きたいな」だとか「今週末、山登りしたい」「ボルダリング一緒に行ってくれる人いないかな」と思ったときに気軽でかんたんに気の合う人たちと集まれたら。

予定のない休日を、本当の意味での「休日」に変える。暇な時間を、楽しい時間に変えられる。そんな風に「つなげーと」をみんなの休日を変えるようなサービスにしていきたい。

ITを駆使して多くの人の予定のなかった休日を楽しい日に変えられるよう、これからもサービスの運営や開発を頑張りたいと思っています。

どうぞこれからも、つなげーとをよろしくお願いいたします。