読者のみなさんは『燃えよデブゴン TOKYO MISSION』という映画をご存知でしょうか。1970-80年代にサモ・ハン・キンポー主演で人気だった香港映画『燃えよデブゴン』をドニー・イェン主演で現代の東京を舞台でリブートしたやつ。
この記事の後半でこの映画の面白さについて爆発的に語りますが、いったん置いておいて……
こんにちは。つなげーと広報の川合です。
つなげーとWAY以外でも映画のメディアの運営をやってたりもしていて、人並み以上には映画が好きです!
つなげーとのユーザーさんも映画好きは多いみたいで「映画を一緒に見る会」「映画を作るサークル」などが全国に存在します。また、映画サークルではなくても「一緒に映画に行きましょう」というイベントが立てられていたり。みなさんお好きなんですねえ、映画。良いことです。
そして筆者が映画を見るのと同様に好きなのが「映画についてあれやこれや言う」こと、です。
同じ映画の同じ回、友人が来ていた
特に映画を見た直後。やっぱり焼きたてほやほやの感想には熱があります。
先日、感想や気になることをスマホのメモに記しながら歩いていると、ふと友人の姿が。
「おおお!来てたの?!」
同じ映画の同じ回(しかも公開初日!)に出くわすなんて友情を感じちゃうじゃないですか。感じられずにはいられない。
ファミリーマートの駐車場の、黄色いポールに腰かけて「ああだった」「こうだった」「いやいやそれは違う」と話し込んでしまいました。
「なんで火炎放射器を使う必要があるの?」
「いや深い意味はなくてさ、炎をぶっ放すと面白いって感じじゃない?」
「デカプリオ格好良かったな~」
「おれ絶対に夏は黄色のアロハ着るわ」
「それはずるい。俺が今からAmazonで買う」
「あかんって、お前は火炎放射器でも買っとけ」
「いやせめて赤いダウンベストで勘弁してよ」
「何でいまさらバックトゥザフューチャー?!」
「いや、サマーウォーズ」
「もっと関係ないじゃん」
コンビニの真ん前でなんとも物騒な会話ではあるが、そういう映画だったのである。時計に目をやると30分ほど経っている。いやはや、こんなに長居してはいけない。そろそろ帰ろう。
「あれはあの年代のアメリカの空気が重要で」
「あれスタジオで撮ったのかな?」
「さすがにロケじゃない?」
「ロケか~~~~」
ふたりで駅まで向かうのですが、話は一向に収まらない。気づけば公園のブランコに座って60年代70年代の映画の話にまで横道が逸れてしまっている。こんなことなら初めから喫茶店にでも入ればよかった。
あたりはすっかり静かになって「あれ、終電大丈夫?」という言葉まで飛び出す始末。こんなに色気のない「終電大丈夫?」は生まれて初めてです。
好きな映画の話、楽しい!!!!
要するに僕が言いたいのは「映画を見た後の感想戦」が死ぬほど楽しいってことなんですね。見た直後、その瞬間に、同じ熱量で話せるのはとても貴重。
「話したい!」と思う人同士で集まってキャッチボール(ドッヂボールになるかもしれないけど、それはそれで◎)をするのはきっと楽しいに違いない。
面白い作品が公開されている時なら、つなげーとで感想戦イベントするのも良いかもしれない。オンラインでもオフラインでも、どんな形でも開催できますし。
別の趣味がきっかけで会った人と感想戦を開いても良いですし、感想戦きっかけで知り合った人と今度は別のイベントに足を運んでもきっと楽しいはず。
『燃えよデブゴン TOKYO MISSION』を語りたい。
「燃えよデブゴン TOKYO MISSION」の話に戻りますね。燃えよデブゴン TOKYO MISSION。
このふざけたタイトルの映画は今年2021の春に日本で公開された作品なのですが、ま~~~~~~~~~あ恐ろしく誰も見ていない。シネコンでも上映されていたはずなのですが、僕の周りにこのふざけたカンフーを鑑賞した人間が1人もいないのです。1人もです。
ストレスで激太りしてしまった警官が、走る!飛ぶ!動き回る!太っているなんて微塵にも思わせない機敏な動きでバッタバッタと悪者をなぎ倒すカンフーアクション。最高のアクションスター、ドニー・イェンが特殊メイクで演じます。あと竹中直人がヅラをかぶって不敵に笑うチョイ役で出てくる。
腐っても鯛、太ってもドニー・イェン!
爆発的なカンフーアクションが魅力です。
ストーリーの部分は馬鹿みたいな味付けのコテコテのドラマが本当に心地よい。50手先100手先の展開が読めてしまうほどコテコテです。でもその濃い味が食べたいときってあるじゃないですか。
「タコがはいっていて、全体的にソースの味がするよ」
これはタコ焼きの味のネタバレですが、ネタバレされたって美味しさが損なわれるわけではないコテコテ。そういう映画なんですよ。
主食の「アクション」にも色々なバリエーション。圧倒的すぎて涙が出ます。
正統派の格闘シーンからパルクール的なダイナミックなシーン、ヌンチャクもあればカーアクションも。
アクション監督は「るろ剣」の谷垣健治さん!
コテコテなだけではない、濃い味の丸の内弁当なわけですよ。
そして演技も地味に繊細なところがあったり、びっくりするようなクオリティのセットが組まれていたり……。
ここまで「燃えよデブゴン TOKYO MISSION」の話をベラベラと話したのですが、日本のどこかに、つなげーとのユーザーの中には同じように「燃えよデブゴン TOKYO MISSION」を話したい人がいたりしませんかね……?
映画の趣味が合う人、ぜひ「燃えよデブゴン TOKYO MISSION感想戦イベント」企画してください……銅鑼の音で感想戦が開始するような。