25年の月日を経て、ついにこの作品が幕を閉じた。
エヴァンゲリオンの話である。
気合の入ったエヴァンゲリオンのファンは、公開初週ATフィールド全開だった。
「エヴァ」「綾波」「惣流」「シン」………膨大な関連用語をミュートリストに叩きこんでTwitterでのネタバレを徹底回避。劇場での「会話バレ」を恐れ、上映直前までイヤホンで耳を塞ぐ。
とにかく、ネタバレが流れてこないように。
ネタバレを他の人に流さないように。
語りたいけど、語れない
25年という月日と庵野秀明という名の作家性がその主原因だ。「庵野」なら何か根本をひっくり返すのではないかという期待。
裏を返せば、何かあったとして、それを必ず劇場でーー間違ってもSNSの投稿などではなくーー目撃したいという想いがある。
「新世紀」の名に違わず実際に20世紀から21世紀をまたぎ、四半世紀待たされたのだから、この期待は膨らむ一方である。
観てすぐに感想を語りたいが、できない。
公開から少し時間が経過して、ようやく少しづつシン・エヴァンゲリオンの感想や観て思ったことを語れるような雰囲気になってきました。
でも本当はもっと早く、できれば劇場を出てすぐに観た者同士で語らったり、思いをぶつけあったりしたい作品だったのではないでしょうか。
「綾波(仮)が可愛かった」「ケンケンは立派になったねえ」「で、結局のところ槍は何本あるの?」「なんでラストのあのシーンって……」
ああだこうだ、ああでもない、こうでもない。映画を観るだけではなく、こういった観た後の時間も楽しいものです。
この作品を好きな人たちが集まっている場がいま必要、そんなときに
冒頭にも書いた通り、Twitterなどのオープンな場所で公開してすぐのシン・エヴァンゲリオンの感想をつぶやくのは控える雰囲気がありました。
確かに、気軽につぶやいたことが観ていない人のタイムラインに流れてしまうとうっかりその人の25年を台無しにしかねませんから、うっかりネタバレすることを気にせず観た人たちだけで集まって盛り上がれる場が欲しいところではないでしょうか。
私たち “つなげーと” が目指しているのは、そんな状況のときでも「仲間を集められる場になる」ことです。
オンラインでもオフラインでもどちらでも、「この映画を見た人」「あの漫画の最新刊を読んだ人」だけを集めて話したり。
意外と大手SNSなんかだと難しいことなのかもしれません。
「いますぐシン・エヴァンゲリオンを観た人たちだけで集まりたい」というのが意外と難しい。
まだまだそのような“つなげーと”の使い方は多くはありませんが、「一緒に○○をする人たちと集まりたい」と思ったら集まることができる・集めることができる“つなげーと”は話題の映画の感想戦をするような使い方に合っているような気がします。
▼つなげーと
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また何かの機会があるときに使ってもらえたら嬉しいです。