会社の近くに「ヤバいくらい美味いシソ餃子の店」があると知った。
かなり肉々しいタイプの餃子に、どこか有名な産地から取り寄せている香りの良いシソがガッツリ入っているらしい。
肉がシソの旨味を、シソが肉の旨味を引き出し、それはもう無限に食べ続けてしまうのだとか。無限に食べ続けてしまえる。恐ろしい店だ。
友人の伊藤君にこのことを伝えると、「行こうよ、明日の夕方はどう?」と0.1秒で「明日」と即答してきた。
自分はこの手の「絶対に行きたい」と思うような店にも、一人ではなかなか行けない性分だ。自分にとっての「絶対」とはなんなのだ……と毎回ため息をつきたくなるのだが、「この店いいな」という粗挽きの感情を伊藤君のように粗挽きのままモリモリ面白がってくれる人がいてくれると「行きたい」が「行こう」に変わる。大変ありがたい存在だ。
マイナーな国の料理を食べにいく?見た目だけで幸せになれる素敵スイーツの店に行く?
ご飯にしろ趣味にしろ、出かけるときに自分と同じかそれ以上の熱量の人がいてくれると楽しみ方が大きく変わる。
珍しい場所や変わったお店であればならなおさらである。
・見た目だけで幸せになれそうな、新鮮で味の濃いフルーツ盛り盛りのパフェ
・「孤独のグルメ」で井之頭五郎さんが行った町中華
・ちょっと遠くにある、とんかつの有名店(すごく美味いらしい)
・ネットで見かけた、超ウマいのに異常に安い海鮮、お寿司
この中の、あなたがテンションのアガる行きたいお店はどれだろう?
そういった場所に、「行きたいね」ではなく「行こう!」と盛り上がる人たちと一緒に足を運ぶのは食事の美味しさだけではなく出かける楽しさが加わる。
そういう小さな幸せは、ささやかだからこそ茶化して欲しくないし、お互い「行こう」と言える気持ちの良い人たちと共有したい。
「仕方がないから付き合ってあげている」と言わんばかりの怪訝な顔で見られていては気が引けてしまうではありませんか。
この目的なら楽しめるのは間違いない人たちで集まって、お目当てのメニューを見て盛り上がって、感想を交換しながら帰りたい。
一人だと「行きたい」が「行こう」に変わらない私やあなたに。
さて、ここまでは「一人でいくよりも、同じテンションの人と盛り上がりながら食べる方が楽しい」という話だったわけだが、しかし実はこの話題の前後には小さな落とし穴が存在する。
一人だと「行きたい」とは思うものの「行こう」になかなか変わらない、ということは誰しも経験があるのではないだろうか。
もしあなたが肉が、ステーキが大好きだったとして、なんとなく入ったお店でメニューを眺めて「ベターな選択として」肉を注文する。
でも、それはひとりで食事をするときに食べたいものを食べるというベターでしかない。
「あの店で肉を!」という目的が共有された人たちと行く場合は、注文する肉は、美味いだけではなく、そこへ行く楽しさや、楽しさの共有という楽しみが掛け合わせになり別の価値が生まれる。
私たちの運営する「つなげーと」でも、そういう風に行ってみたいお店を行ってみたいままにせず、同じテンションの人たちと行きたいお店に行くという集まりが沢山開催されています。
「ここのお店いいな。でも一人じゃ行かないだろうし、参加してみようかな」くらいの軽い気持ちで申し込みすると、美味しい食事だけではない楽しみまで得られてしまう。
何にする? どの店いきました? 他にはどんなのが好きなんですか?
そんな会話をしている時間が一番楽しいのではないかとすら思います。
一人だと踏ん切りつかなかったのが嘘のように行きたかったお店に行ける上に、同じようなお店が好きという人たちと仲良くなれる、そんな場をつなげーと上に増やしていきたいと思っています。
休みの予定がない、という日にどうでしょうか。
▼【つなげーと公式サークル】🍢美味しんぼ🍨